刑法犯認知件数増加 栃木県警察本部が緊急パトロール出発式

刑法犯の認知件数が2022年に比べ増加傾向にあることから、栃木県警察本部は26日からの7日間を緊急の犯罪抑止週間にし、栃木県庁で緊急パトロールの出発式を行いました。

出発式には警察のほか県内の企業やボランティア団体など約70人が参加しました。

冒頭の挨拶で難波健太県警本部長は、「県民の皆さまと連携しながら安全で安心な栃木の実現に向けてまい進していく」と決意を述べました。

県警によりますと4月末までの刑法犯の認知件数は3532件で、2022年の同じ時期に比べ844件、率にして約31%増えています。

県警は認知件数が増えた主な原因として、新型コロナの行動制限緩和によって人出が増えたことを挙げています。

重点抑止犯罪の種類ごとに見ますと、特殊詐欺や自動車の窃盗といった、主に被害者が自宅にいるときに発生する事件は減っているものの、車上ねらいや住宅を対象にした窃盗など被害者が外出しているときに発生する事件は増えています。

緊急の犯罪抑止週間では、県内各地で啓発活動を展開するなど集中的に対策を行っていくということです。

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