主演、演出に加え助演の「三刀流」 城田優「日本のミュージカル界にとって大きな挑戦」 大阪で7月22日からミュージカル「ファントム」

ミュージカル「ファントム」に出演する城田優(右)とsara=大阪市福島区福島1、朝日放送テレビ本社

 ミュージカル「ファントム」が7月22日~8月6日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。芝居に歌に表現の幅を広げる城田優が、主演と演出、さらにもう一役を演じる“三刀流”に挑む。城田は「自分はもちろん、日本のミュージカル界にとっても大きな挑戦になる」と力を込める。(津田和納)

### ■ヒロインに兵庫出身のsara

 ファントムは2004年に日本で初めて上演された。城田は14年から主役のエリック役を演じ、19年の再演時には主役に加え、演出も務めた。今回はフィリップ・シャンドン伯爵役も任され、三つの役割を背負うこととなった。

 「プレッシャーで手汗が出る」と言うが、「前回は演出家として、役者に細かく芝居の指導をし、強引なところがあった。今回は自分の芝居にも集中して、無駄のない簡潔な稽古を目指したい」と意気込む。

 ヒロインのクリスティーヌ役にオーディションで選ばれた兵庫県出身のsaraは「飛行機で飛び立つ前のようにワクワクしている」と満面の笑みを見せ、「演じる中で、自分が知らない自分を見つけていきたい」と話す。

 演出家としてsaraを抜てきした城田は「舞台経験の基盤はあるが、まだ大きな役をしていないので真っ白な可能性がある。芝居、歌、ダンスと求められる難易度はウルトラCだが、それに応えられる素質がある」と太鼓判を押す。

 公演はWキャストでエリック役に加藤和樹、クリスティーヌ役に真彩希帆も出演。1万4千円、9千円、5500円。インターネットと窓口で販売。梅田芸術劇場TEL06.6377.3800

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