兵庫県がお得なデジタル商品券販売へ 還元率25%、子育て世代は50%に 物価高対策で家庭支援

会見でデジタル商品券「はばタンPay+」について説明する兵庫県の斎藤元彦知事=31日、神戸市中央区下山手通5、兵庫県庁

 兵庫県は31日、物価高に直面する家庭を支援するため、スーパーなどの小売店や飲食店で使えるプレミアム付きデジタル商品券を販売する方針を発表した。還元率は一般が25%、子育て世帯が50%で、新たに開発するスマートフォン用アプリ「はばタンPay+(ペイプラス)」を使う。8月に申し込みを受け付け、利用期間は9月から来年2月までの予定。

 食品などの価格高騰が続くことから、「ひょうご家計応援キャンペーン」として実施。小売店、飲食店など県内1万6千店舗程度の参加を想定する。

 県民なら誰でも購入できる「一般枠」は、1口6250円分を5千円で販売する。上限は1人4口まで。「子育て応援枠」は、来年3月31日時点で18歳以下の子どもがいる全世帯が対象で、1口7500円分を5千円で販売する。上限は1世帯2口まで。

 子育てで家計負担の多い世帯のために応援枠を設けたといい、県は「全ての子育て世帯(約47万2500世帯)が利用できるように、1世帯2口の上限を設けて予算化した」としている。

 スマートフォンの利用に不慣れな高齢者らに対しては、携帯電話販売店や市町などと連携してサポートの場を設ける予定。

 経費は53億4千万円で、財源は国の地方創生臨時交付金。2023年度一般会計補正予算案に盛り込み、6月7日開会の県議会定例会に提出する。(金 慶順)

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