今夏のボーナスは前年より微増 コロナの影響和らいだ企業、物価高の影響受けた企業で明暗分かれる 愛媛県

愛媛県内の民間企業のこの夏のボーナスは平均39万3000円で、前の年とほぼ同じ見込みであることが、IRC=いよぎん地域経済研究センターの調査でわかりました。

IRCが、県内に事業所を置く民間企業274社から回答を得たアンケートによりますと、夏のボーナスの支給見込み額は平均39万3000円で、去年を1000円、率にして0.2%上回りました。

このうち非製造業では、新型コロナの影響が和らぎサービス業などの業績が改善したことなどから、全体では平均35万9000円と、去年を4000円上回りました。

一方、製造業では、原材料の高騰などによる収益の圧迫で紙・パルプや機械・金属で減少し、全体では去年を1万2000円下回り、平均54万9000円でした。

いよぎん地域経済研究センター・重松栄治社長
「景気回復の波に乗れた企業、もう1つはエネルギー価格の高騰もあり、仕入れ価格が上がってそれを価格転嫁できなかった。そのような企業もあり、二極分化したような結果だったと推測されます」

IRCは、今後、原材料の高騰など先行きに不透明感が残るものの、新型コロナの5類引き下げによる人流の増加など景気の回復が期待されると分析しています。

ボーナスの使い道について、街の人は…

建設業(40代)
「コロナで全然旅行に行けていなかったので、名古屋に東山動物園という大きい動物園がある。子どもがまだ小さいのでそこに連れて行ってあげたい」

建設業(30代)
「沖縄に旅行に行く予定。家族で旅行がずっと行けていなかったのでそろそろ旅行に行きたいと思って」

通信業(40代)
「貯蓄。子どもが2人いるので生活費に回したいし、出費が塾とか習い事とかあるのでそっちに回す」

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