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鶏のモモ肉を豪快に焼いた「山賊焼き」が人気の和食レストランが、新たな味を導入しました。開発期間は、およそ半年…。若い人たちの意見も取り入れた新「山賊焼き」とは…。
広島・廿日市市のわたや大野店です。24日から販売が始まったのは、ジューシーに焼きあげた山賊焼きにカレースパイスをまぶし、ナンと一緒に楽しめるバターカレー味です。
食べた人
「おいしい。カレーの風味がよくきいてから」
これまで山賊焼きの味付けは、たれ・塩・味噌の3つが基本でした。山賊焼きを食べたことがない人にもアピールして来店のきっかけにしてもらおうと、これまでにない山賊焼きを導入したのです。
去年11月、わたやの開発メンバーの姿が、広島市の金融機関にありました。
広島信用金庫は、取引企業の販路拡大を支援をするために、▽商品のリニューアルなどに挑戦したい事業者と、▽マーケティングなどを学びたい大学生が、新商品を一緒に考えるプロジェクトを立ち上げています。
わたやの新・山賊焼きも、学生などからのアイデアを元に生まれました。バターカレー味など、5つの味を導入します。
わたや 商品開発担当 辻貴志 さん
「社内の社会人だけの意見で決まっていくことが多い中で、やはり学生さんや外部の方を巻き込んでのアイデアはおもしろい意見が飛び出して、すごくおもしろかったです」
ことしに入ってからは正式発売に向けて試験販売もしました。
バターカレー味というこれまでにない珍しい山賊焼きの味付けに試食したお客さんの反応も上々です。
食べた人たち
「味がとてもおいしかった。スパイシーの中に深い味わいがあった」
「濃い味が好きなので、カレーとバターで最高ですよね」
開発に携わってきた木本さんの頬も緩みます。
わたや ごちそうデリカ責任者 木本雄太 さん
「みなさまに本当に好評で、濃い味もだいじょうぶかなと思っていたんですけど、みなさま、『おいしい。おいしい』と。「これはやみつきになるね』っていうふうに言っていただいています」
販売を直前に控えた4月には、社内で最終的な試食会も実施されました。代表からも激励の言葉が送られます。
A&C 宮地猛 代表取締役
「ぼくらでは、ふつう考えられないメニューなので、ある意味、ちょっと感動です。カロリーを気にしないでっていう発想はぼくの中にはないです。お客さまの反応が楽しみですね」
バターカレー味の山賊焼き…。実に半年の開発期間を経て、デビューです。
食べた人たち
「これはまた新しくていいよね。種類が増えたっていうので、いいよね。すごい」
わたやは、6月以降もトマトチーズ味やピリ辛のラー油味など、新たに4種類の山賊焼きを順次、発売する予定です。
― 今回の新「山賊焼き」は、若者が「たまにはカロリーオーバーを気にせずに楽しめるように」というコンセプトで開発されたそうです。若い人の意見が取り入れられた商品ということで、今後、山賊焼きが若者を中心に広まることに一役買うことになるか注目です。