丸谷・明石市長が公約に掲げたタウンミーティング 初回は「障害」テーマに意見交換

タウンミーティングで意見を交わす参加者ら。丸谷聡子市長(中央右)も各グループを巡った=明石市東仲ノ町

 兵庫県の丸谷聡子明石市長が選挙公約に掲げた「タウンミーティング」の初回が31日、複合型交流拠点ウィズあかし(東仲ノ町)で開かれた。障害をテーマに障害者や家族、施設職員ら約90人が参加し、障害の有無に関係なく安心して暮らせるまちのあり方について話し合った。今後、月1回以上の開催を予定している。

 冒頭、丸谷市長は「政策情報をしっかり伝えるとともに、意見や提案をもらい、まちを良くしたり困り事を解決したりする方法について、対話を通して共に考えたい」と開催の狙いを説明。市幹部は、条例制定やバリアフリーなどこれまでの取り組みを紹介した。

 参加者はグループに分かれ、明石のまちの好きな点や改善を望む点について、意見を丸形段ボールに書き込んだ。「市役所新庁舎の建設に障害者の意見を反映させて」「視覚障害者への移動介助・ガイドヘルプに関する研修を市職員向けに実施してほしい」「車いすで砂浜に行くための専用マットを買ってほしい」などの意見が出た。

 障害がある男性(43)は「優しいまちをテーマに幅広い人たちと意見を交わすことができてうれしい」と話した。(長尾亮太)

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