小池栄子主演「ラフな生活のススメ」が連ドラ化!「お笑いとドラマの融合が、皆さんを幸せにできるんだということを証明できる作品」

NHK総合では、7月4日から「お笑いインスパイアドラマ ラフな生活のススメ」(火曜午後11:00)の放送が決定。その取材会が開催され、主演の小池栄子のほか、桜井玲香、中川大輔、脚本を手掛けるAマッソ・加納が参加した。

昨年7月に同局の「レギュラー番組への道」で放送され大きな反響を得た「お笑いインスパイアドラマ ラフな生活のススメ」は、雑貨店の店主・福池恵美(小池)が、家族や周囲の人々に持ち込まれる小さなトラブルを“笑いの力”で明るくパワフルに解決していくストーリー。ドラマの合間にお笑いネタが登場し、物語とネタの内容が巧みに融合。コメディードラマとお笑いネタを掛け合わせた新感覚ドラマであり、新しいスタイルのお笑いネタ番組として好評を博した。

そして、このたびレギュラー化が決定。恵美の娘・福池未来役の桜井、息子・福池正門役の中川もパイロット版に引き続き出演。プライベートでもお笑い好きだという3人が、お笑いへの愛と共感をもって演じる。また、新シリーズでは、恵美のお笑い仲間ともいえるYouTuber役でJO1・豆原一成、恵美たちをざわつかせる謎の女性役で松本穂香が加わる。

さらに、今シリーズでは、毎回個性的な俳優や芸人がゲスト出演。癖のある登場人物たちがストーリーをかき乱し、目の離せない展開が繰り広げられる。ドラマの合間にはさまれるお笑いネタは、賞レースのチャンピオンや決勝常連など、実力と人気を兼ね備えた芸人たちが披露。そして、脚本も加納をはじめとする4人の人気芸人たちが担当する。

お笑い部分では、ウエストランド、チョコレートプラネット、ジャングルポケット、男性ブランコ、ミルクボーイ、錦鯉、ロッチ、天才ピアニスト、おいでやす小田、笑い飯、ビスケットブラザーズ、ヒコロヒー、かが屋、さや香、ザ・マミィ、アルコ&ピース、ハナコ、ランジャタイ、マヂカルラブリー、Aマッソらが出演する。

パイロット版の制作時に「シリーズ化されたうれしいね」と桜井、中川と話していたという小池は、今回のレギュラー化に顔をほころばせ「芸人さんが書いてくださる本は、難しいながらもやりがいがあって、とても楽しい撮影期間でした。加納さん以外にも芸人さんが本を書いてくださったり、いろんな芸人さんのゲストが出てきます。この先シリーズ化されて、芸人さんたちに出たいドラマだと思ってもらえるとうれしいですね」とシリーズ化を熱望。「お笑いとドラマの融合というのが、こんなに皆さんを幸せにできるんだということを証明できるような、すてきな作品に仕上がったと思います」と内容に自信を見せる。

加納は「パイロット版では、ドラマの脚本を書くのが初めてで、手探りな部分もありましたが、オンエアを見て、自分の本が素晴らしいお三方に、こんなに楽しい作品にしていただいたという喜びがありました。そして、今回もお声がけいただきまして、3人が作ってくださった福池家を、さらにもっと楽しいものにしたいと思いながら、楽しく書かせていただきました。いろんな芸人の魅力を見せられるように、小ネタもたくさん入れさせてもらいまして。出演した芸人からもすごく感謝されましたし、面白い試みだという声もいただきましたので、視聴者の方にも伝わればいいなと思っております。お笑い好きも、お笑い好きじゃない方も、皆さんに見てほしいなと思います」とアピール。

本作の手応えを聞かれると、小池は「めっちゃあります。笑いを通して、家族の絆も深まっていく、これまでにないタイプのドラマですし。お笑い好きじゃない方が見ていただいても、お笑いに興味を示してもらえる入り口になるような作品なんじゃないかなと。また、お笑い好きとしては、笑うってことがいかに人を幸せにして健康にいいのかということを、1話を見て、お伝えできるんじゃないかという意味の手応えはすごく感じました」と力を込める。

桜井も「ドラマパートが、パイロット版の時よりもさらにしっかり構築されているのに、その中に、ショートコントが何本か入ってくるんですが、芸人さんがお好きな方だったり、お笑い番組を見てる方が絶対見たことがあるようなネタが、ドラマのストーリーの中にちゃんと落とし込まれていて。その上でナチュラルに、その流れをくみ取ったまま、ストーリーが進んでいくので、これは本当に新しい試みであり、ちゃんと成功していて、新しい形が1個生まれたんだなって、すごく見て感動しました」とコメント。

中川は「僕もすごく手応えがあって、クランクイン前に、脚本も素晴らしいし、お二人とできるっていうので、一つ一つのシーン大事にやっていきたいなと思ったんですが、アップした時に、全部のシーンを大事にできたなという感触がありました。そして、1話を見た時に、本当に面白くて、画力もすごくて。終盤では、レジェンド芸人さんに出ていただけたり、福池家の謎もすごかったので、そのあたりもぜひ見てほしいなって思います」と見どころを語る。

加納は「私以外にも芸人が脚本を担当している部分があって、全部見てほしいんですが、私が 3人のファンであれば、もう全部の魅力が、10話のどこかに出てるなという、それぐらい振り幅の広いお芝居もしていただきました。こんな方にも出ていただけるんだという驚きのゲストもいれば、劇場に身を置いている側としては、こんなゴミみたいなのものも出してくれんのや(笑)っていう、本当に笑いの上から下まで包み込んでいただいて、感謝しています」と多彩な芸人がゲスト出演することを予告した。

撮影現場では、中川がゲストとして出演した芸人に対し、お笑いマニアぶりを発揮していたそうで、小池は「『何々さんと同期ですよね?』とか、『コンビ名の由来はこうですよね』とか、ほかの芸人さんやそのご本人も知らないようなネタとかを振っていて、すごく頼もしいなと思いました。私はボキャブラ(1990年代のフジテレビ系「ボキャブラ天国」)世代とか、それぐらいの芸人さんはよく見ていましたが、新しい方々は、分からない方も多くて、桜井さんや中川くんに教えてもらいながら、こうして世代もいろいろ変わっていくんだなという、物悲しさも感じつつ、お母さん役としては勉強していかなきゃいけないなと思ったりしていました」とコメントすると、中川は「芸人さんに話し掛けすぎてちょっとひかれていることもあった」と苦笑。現在はまだ発表前だが、自身が大好きな芸人がゲストとして登場した際は、うれしさのあまり半泣きだったそうで、「帰りには記念撮影もしてもらっていた」と小池に暴露されていた。

また、撮影中は笑いがこらえられずに苦労したことも多かったという桜井。中川も小池の振り切ったお芝居に「笑わないで引くという芝居は大変だった」と告白。「コント番組をもう一度やってみたいなという夢がずっとある」という小池は、「『ワンナイR&R』(フジテレビ系)以来やっていないのですが、コント番組をやっている時も、セットの横に、たまり場みたいな場所を作ってくれて。そこで先輩たちが『こうしたら面白いんじゃないか』と話しているのを聞きながら本番に挑むみたいなのがあったのですが、その雰囲気とすごく似ていて幸せでしたし、コント番組をやっているような感覚にもなりました」とうれしそうに振り返った。

普段はツッコむ側のイメージがある小池だが、今回はボケ役。「ボケ役ってこういう気持ちになるんだと。もっといじってほしいとか、もっと見てほしいみたいな感情に初めてなりました。あと、ボケ役は拾ってもらえるから何をやっても許されるんですね。楽しかったです」と笑顔で語った。

さらに、母親役ということで、小池は「もちろん脚本にキャラクターは描かれているのですが、自分なりに“こういうお母さんがいたらいいな”というのはすごく考えながら演じました。子どもたちがいろいろ悩んでも、お笑いがテーマの作品なので『なんとかなるわよ』とケラケラ笑って、『元気が出るからおいしいもの食べなさい』とご飯を出してくれるような、おおらかなお母さんを演じたいなと思っていた」と役作りについて触れ、「私が若くして子どもを産んでいたら、2人ぐらいの年齢の子どもがいてもおかしくないですし、役を演じながらそういう体験も味わわせていただいて。2人と一緒にご飯に行ったり、とてもいい関係を築きながら撮影できたなと思っています」と、劇中さながらのほのぼのとしたいい関係だったことをうかがわせる。

これには、中川も「本当に小池さんがご飯に連れて行ってくださったり、撮影中もたまり場で『最近こういうところに行ったよ』と写真を見せてくださったり。僕が(小池が出演していた)『鎌倉殿の13人』(NHK)のファンなので、撮影時の話をいろいろ教えてくださったり、豆原さんが現場にいる時は、みんなでJO1の動画を見たり、一緒にお話してくれました」と小池の気遣いを伝えた。

桜井も「本当に、栄子さんがこの空気感をつくってくださったので、私たちも緊張せずに臨めました。パイロット版の時よりもキャラクター設定がより濃くなっていて、未来の場合は、就活中で悩んだり葛藤する部分も多かったのですが、何よりもお母さんが本当に明るくて、率先してふざけてくださって。そのおかげで考えすぎずに、いつも救われ、包まれながら一緒に笑っていたら、自分も自然と笑顔になれる、ナチュラルで温かい雰囲気の現場でした。毎回現場に来るのがすごく楽しかったです」と小池を中心に、いい雰囲気の中で撮影できたことを喜んでいた。

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