大型で強い台風2号は、沖縄の南を北上し、1日(木)~2日(金)にかけて沖縄地方にかなり接近する見込み。沖縄は暴風や高波に、奄美は高波に厳重な警戒が必要だ。また、沖縄は1日(木)~2日(金)にかけて、西・東日本では1日(木)~3日(土)ごろにかけて、大雨のおそれがある。
大型で強い台風2号は、31日(水)午後10時には宮古島の南にあり、1時間におよそ10キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。また、東シナ海から日本の南には前線が停滞している。
台風は沖縄の南を北上し、1日(木)には強い勢力を維持したまま宮古島に接近する見込み。その後、台風は進路を次第に東よりに変えながら進み、2日(金)は沖縄地方にかなり接近する見通し。 また、前線が1日(木)~3日(土)ごろにかけて西日本から東日本に停滞し、前線に向かって台風からの非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となる見込み。
暴風・高波
沖縄は、うねりを伴い大しけとなっている所がある。沖縄は1日(木)~2日(金)にかけて猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなる所がある見込み。奄美でも1日(木)~2日(金)にかけて非常に強い風が吹き、2日(金)は猛烈なしけとなる所がありそうだ。
■予想最大瞬間風速
<1日(木)> 沖縄 45メートル / 奄美 35メートル
<2日(金)> 沖縄 40~60メートル / 奄美 35~45メートル
■予想される波の高さ(うねりを伴う)
<1日(木)> 沖縄 9メートル / 奄美 8メートル
<2日(金)> 沖縄、奄美 9メートル
暴風や、うねりを伴った高波に厳重な警戒が必要だ。沖縄では飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれがある猛烈な風が吹くおそれがある。屋内では窓から離れるなど、暴風に対して厳重な警戒が必要だ。
広範囲で大雨に
沖縄は台風本体の雨雲により1日(木)~2日(金)にかけて非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。土砂災害や浸水害、河川の増水などに十分な注意が必要だ。
西・東日本でも、前線や台風周辺の湿った空気の影響で、1日(木)~3日(土)ごろにかけて、局地的に雷を伴い非常に激しい雨が降る見込み。警報級の大雨となるおそれがあるため、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。これまでの雨により地盤の緩んでいる所があるため、土砂災害や浸水害、河川の増水などに十分な注意が必要となる。
■24時間予想雨量(多い所)
<2日(金)0時まで>
沖縄 200ミリ / 奄美 150ミリ / 近畿 90ミリ / 中国 80ミリ
<3日(土)0時まで>
東海、近畿、四国 200~300ミリ / 関東甲信 100~200ミリ / 北陸、中国、奄美、沖縄 100~150ミリ