【台湾】NANDの世界売上高、1Qは16%減[IT]

台湾の市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)が5月30日発表した調査によると、2023年第1四半期(1~3月)の世界のNAND型フラッシュメモリー売上高は前四半期比16.1%減の86億2,610万米ドル(約1兆2,100億円)だった。顧客が調達に慎重で、サプライヤーが引き続き値下げをしたため。平均販売価格(ASP)は15.0%下落した。

企業別の首位は韓国サムスン電子で、15.8%減の29億3,000万米ドル。NAND型フラッシュメモリーを搭載するサーバー、ノートパソコン、スマートフォンの三大最終製品の需要が改善しない中、高容量製品の販売を引き続き促進したことで、平均販売価格は18.3%下落した。

2位のキオクシアホールディングスは5.9%減の18億5,140万米ドルだった。最終製品の顧客が在庫調整を継続したことで、平均販売単価は20.3%下落した。

3位の韓国SKグループは24.8%減の13億1,550万米ドルと、減少率が上位5社で最も大きかった。第1四半期が例年の閑散期に当たることや値下げ競争の影響を受けた。

4位以下は米ウエスタン・デジタル(21.1%減の13億700万米ドル)、米マイクロン・テクノロジー(19.8%減の8億8,500万米ドル)の順だった。

トレンドフォースは第2四半期(4~6月)について、在庫消化の圧力に直面し、製品の平均販売価格は引き続き低下するとし、同四半期の世界の売上高は前四半期比で約7.9%減少すると見込んでいる。

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