北陸初、モール衛星店に 野々市・御経塚の複合商業施設にスーパー

イオンリテールが出店を予定する「イオンスタイル御経塚」のイメージ

  ●イオンリテールが出店

 野々市市御経塚2丁目で計画されている複合商業施設に、総合スーパーを展開するイオンリテール(千葉市)が、イオンモール白山の衛星店となる食品スーパーを出店することが31日、分かった。衛星店と位置付ける店舗は北陸三県で初めてとなる。食品に特化した小型店を設けることで、出店エリアの顧客ニーズをきめ細かく取り込む。同社は今後、大型店近くに衛星店の設置を進める方針で、北陸の店舗網を拡大する。

 出店するのは「イオンスタイル御経塚」で、売り場面積は2308平方メートルとなる。6月下旬の開業に向け準備を進めている。ネットで注文したイオンモール白山の商品も御経塚で受け取ることができる。

 イオンリテールが展開する「イオンスタイル」は食品に加え、衣料品やインテリア、家電、化粧品など多様な商品を扱う。イオンスタイル御経塚は、同じ施設のホームセンターや家電量販店などと重なる商品はほぼ扱わず、食品に特化。需要が高い冷凍食品は県内最大級の品ぞろえにする。

 従来のレジに加え、キャッシュレス決済特化のセルフレジを県内で初めて導入する。ネットスーパーや買った商品を自宅まで届けるサービスなども行い、客の利便性を向上させる。

 北陸の店舗を管轄するイオンリテール北陸信越カンパニー(新潟市)は、新潟県新発田市で、イオンモール新発田の近くに、衛星店のイオンスタイル新発田中田を設けている。近くに店舗を置くことで、効率的に商品を配送でき、エリアでの集客力も高まったという。

 複合商業施設は、2021年5月に閉店したイオン御経塚ショッピングセンター跡に開業する。アークランズ(新潟県三条市)が「ホームセンタームサシ」、ヤマダデンキ(群馬県高崎市)は「Tecc LIFE SELECT」を出店する。

© 株式会社北國新聞社