ニセ電話詐欺防ぐ コンビニ店長、従業員に感謝状 西海署

 西海署はこのほど、ニセ電話詐欺被害を未然に防いだとして、長崎県西海市西彼町のセブン-イレブン西海小迎郷店の店長、清川英子さん(56)と従業員の川口ルリ子さん(41)に署長感謝状を贈呈した。
 同署などによると、5月7日朝、市内の70代男性が同店で5万円分の電子マネーカードを購入しようとした際、詐欺を疑った川口さんが購入を思いとどまらせ、事務所にいた清川さんに連絡。2人で男性を説得し、警察に通報した。
 同店では前日の夜、高齢男性が同じように5万円分の電子マネーカードを購入。対応した従業員が詐欺を疑い声かけをしたが、聞き入れてもらえなかった。引き継ぎで、清川さんがその報告を受け、「また買いにくるかもしれない」と注意を呼びかけ。同じ男性だった。
 男性は、所有するパソコンの画面に、ウイルス感染を警告する表示が出たため、併せて示されていたウイルス駆除に関する問い合わせ番号に連絡。サポート料を名目に、電子マネーカードを買った後、カードに記載された番号を伝えるよう誘導されていた。
 同署で奥野勝署長から感謝状を受け取った清川さんは「スタッフみんなで気を付け、1人でも被害に遭わないようにしたい」、川口さんは「もし自分の親だったらと思うと、防げて良かった」とそれぞれ話した。

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