留学生の居場所つくりたい 「オハコ」が交流イベント開催 大学生ら佐世保独楽やゲーム楽しむ 長崎県佐世保市

佐世保独楽で交流を深める留学生と日本人学生ら=佐世保市白南風町、坂道のミランネ(佐野准教授提供)

 長崎県佐世保市内の大学生らが留学生の居場所づくりに取り組もうと、同市内で、佐世保独楽(こま)などを楽しむイベントを開催。長崎国際大のミャンマーと中国の留学生ら約30人が参加した。
 発案者は、多様な人の居場所づくりなどに取り組む団体「OHA-Co.(オハコ)」のメンバーで長崎国際大の佐野香織准教授。一般的に大学留学生は日本人学生らと交流する機会が少ないという。そこで佐野准教授は、オハコメンバーの県立大佐世保校4年、飯田祥子さんらに呼びかけ、イベントを開催した。
 場所は斜面地の空き家を活用した拠点施設「オハコ」と、近くにある西海みずき信用組合が運営するコミュニティースペース「坂道のミランネ」。参加者は「おにぎらず」を作って食べたり、佐世保独楽やゲームを楽しんだりして、交流を深めた。
 飯田さんは「言葉での意思疎通が難しくても共通の体験を重ねることで打ち解けられることを学んだ。今度は留学生企画の登山のイベントに取り組みたい」と笑顔。佐野准教授は「居場所づくりの往還でコミュニティーを広げ、オハコを多様な人が安心できる場所にしていきたい」と話した。

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