台風2号で食品が品薄 沖縄本島の周辺離島も 全船便が欠航、航空便も欠航相次ぐ

 台風2号の影響で、沖縄本島と離島を結ぶフェリーは粟国島と渡嘉敷島、座間味島が5月28日、渡名喜島が29日、久米島が30日から全便欠航している。航空便も欠航が相次いだ。

 渡嘉敷村のコンビニエンスストア「新浜屋」では野菜や卵、冷凍食品が品薄だ。野菜や卵は台風に備え通常の倍以上仕入れたが、多めに購入する客も多く、29日ごろには売り切れた。

 スタッフの50代女性は「こんなに欠航が続くのは珍しい。今週いっぱい続きそうだと、みんな食品不足を心配している」と語った。

 久米島町のAコープ久米島店では5月31日午後3時時点で、鮮魚や精肉、野菜はまだ並んでいたが、それ以外の棚では品切れが目立った。

 店員の天久凜弥(りいや)さん(19)は「台風が来ると品薄になる。それを分かっていても、島民に物資が提供できないのは心苦しい。早めに買い出しをしておいてほしい」と話した。 (岩切美穂、山口英憲通信員)

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