議員秘書の性暴力訴訟、国争う 初弁論、元記者の女性が意見陳述

 上田清司参院議員の公設秘書だった男性(故人)から取材中に性暴力を受けたとして、元記者の女性が国に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が1日、東京地裁であった。女性側によると国側は請求棄却を求めた。女性は情報提供を口実に呼び出されたとし「記者としての名誉に痛手を受けた」と意見陳述。国は取材や報道の自由を守らなければならないと訴えた。

 訴状によると、女性は2020年3月24日、男性から無理やりキスされ、27日には埼玉県内の飲食店に呼ばれて飲酒後、抵抗できない状態のまま、ホテルで性的被害を受けたとしている。

 女性は心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断を受けた。

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