故2パック、【ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム】の星を授与へ

故2パック(トゥパック・シャクール)に、ついに【ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム】の星が授与されることになった。現地時間2023年6月7日に6212 Hollywood Blvd.で行われる公開セレモニーで、伝説のラッパー、詩人、そして俳優だった2パックの名が、<レコーディング部門>に加わる。

【ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム】のプロデューサーであるアナ・マルティネスは、「トゥパック・シャクールは、ラッパー、俳優、活動家、詩人、そして革命家でした。このアイコン的アーティストは、その死後何十年も時代精神の中にあり続け、今後も重要な文化的人物であり続けるでしょう。きっと、ロサンゼルス(にゆかりがある)ひとりとして、2パックの星は最も訪問者の多い星のリストに加えられることでしょう」とコメントしている。

米ニューヨークで生まれ、カリフォルニアで形成期を過ごした2パックは、ウェスト・コースト・ヒップホップの伝説として尊敬され、ケンドリック・ラマー、エミネム、J.コール、ドレイク、エド・シーラン、ジャスティン・ビーバーをはじめとする、世界中の多くのトップ・アーティストたちがインスピレーションを受けたと名指しする人物だ。

ボルチモア芸術学校では、演技、詩、ジャズ、バレエを学んだ彼は、初期の頃はMCニューヨークとして知られ、ラップ・グループのデジタル・アンダーグラウンドに在籍していた頃から2パックと名乗り始めた。

ソロ・アーティストとしての2パックは、1991年にインタースコープ・レコードからデビュー・アルバム『2パカリプス・ナウ』をリリースした。その後、25歳で射殺されるまでに3枚のアルバムを発表し、その全てが米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”にチャート入りし、『オール・アイズ・オン・ミー』と『ミー・アゲインスト・ザ・ワールド』は首位を獲得した。彼の死後、母親のアフェニ・シャクールが立ち上げたアマル・エンターテインメントとインタースコープ・レコードから6枚のスタジオ・アルバムがリリースされている。

2パックの『オール・アイズ・オン・ミー』とベスト・ヒット・アルバムは、共に1,000万枚を突破し、アメリカレコード協会(RIAA)によりダイヤモンド認定されている。彼は2017年に、ソロのヒップホップ・アーティストとして初めて【ロックの殿堂】入りを果たした。俳優としての2パックは、『ジュース』、『ポエティック・ジャスティス/愛するということ』、『ビート・オブ・ダンク』(原題: Above the Rim)、『グリッドロック』、『ギャングシティ』(原題: Gang Related)などの映画で主演を務めた。

スター除幕式は、ロサンゼルスのラジオ司会者であるビッグ・ボーイが司会を務め、ゲスト・スピーカーとして映画監督のアレン・ヒューズ(Huluのドキュメンタリー・シリーズ『Dear Mama』)、作家のジャマル・ジョセフ、2パックの異父妹セチュワ・“セット”・シャクールが登壇し、セットが兄の星を受け取る。

セレモニーは現地時間の午前10時30分から行われ、【ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム】のYouTubeチャンネルで生配信される。

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