刑務官に装着式カメラ、行動記録 暴行問題受け名古屋刑務所

刑事施設長会同で訓示を代読する門山宏哲法務副大臣(中央)=1日午前、法務省

 名古屋刑務所(愛知県みよし市)で刑務官が受刑者に暴行や暴言を繰り返した問題で、再発を防ぐため、刑務官が装着して自身の行動を記録するカメラを導入したことが1日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、装着式カメラは既に一部の刑務所で活用。名古屋刑務所では帽子に取り付け、音声や映像を記録する。法務省は月内にも暴行問題の再発防止策を取りまとめる見通しで、こうしたハード面の措置に加え、不適切な処遇を見過ごしがちな組織風土の改善などソフト面の対策も検討する。

 名古屋刑務所では刑務官22人が受刑者3人に暴行などを繰り返し、13人が特別公務員暴行陵虐容疑などで書類送検された。

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