ただ可愛いだけじゃない!?犬が『舌をペロッと出す』理由6つと注意点

犬が舌をペロッと出す理由

犬が下をペロッと出す仕草は見ていてとても可愛らしいですよね。しかし、その仕草には「可愛い」だけではないさまざまな理由があるのです。

1.落ち着いている

犬が落ち着いている時、舌をペロッと出すことがあります。

警戒する必要がなく、不安に感じることもなく、非常にリラックスした状態です。口元や顔の筋肉が緩むことで無意識に舌がペロッと出てしまうことがあります。

2.しまい忘れた

犬が舌をペロッと出すのは、しまい忘れたからです。手を舐めてお手入れをしている時、刺激を受けた何かに気を取られ、舌をしまい忘れてしまうことがあります。

外から聞こえてきた人や犬の声、飼い主が物を落とした音、地震による揺れ、雷の音や地響きなどが刺激になりやすいのではないかと思います。

舌をペロッと出したままキョロキョロしたり、驚いた様子で固まったりする仕草が可愛いですよね。

3.興奮気味

犬が興奮気味である時、舌をペロッと出すことがあります。

ひどく興奮している時は、舌を長く垂れるように出し、パンティングをすることがありますよね。

舌を少しだけペロッと出している時は、興奮気味であり、たまに軽めのパンティングをすることもあります。

4.体温を下げるため

犬が舌をペロッと出すのは、体温を下げるためです。

運動の後や暑い時は舌を出しながら荒いパンティングをしますが、「ちょっと蒸し暑いな」という程度の時には、舌をペロッと出したままでいることもあります。

パンティングはしていないけれど、舌をペロッと出した状態で早い呼吸をしている時は、上がった体温を下げているところである可能性があります。

冷房を活用するなど、室内の温度や湿度も調整してあげるとよいです。

5.歯の隙間から舌が出ている

犬が舌をペロッと出すのは、歯の隙間から舌が出ているのではないか、ということが考えられます。

加齢によって歯が抜けてしまった時、歯科治療で抜歯をした時に起こりやすいです。

6.口を閉じることができない

犬が舌をペロッと出す時、口を閉じることができないからである可能性があります。

ずっと舌がペロッと出たままになっているのが特徴です。たまに口の中にしまうことがある場合もあります。

  • 歯並びが悪い
  • 噛み合わせが悪い
  • 口の中に痛みがある
  • 歯と歯茎の間に物が挟まったまま取れない

このようなことが口を閉じることができない理由になることがあります。

歯並びや噛み合わせが悪い犬の場合、人間のようには歯の矯正をしてあげることができません。かかりつけの獣医師や口腔内の治療を得意とする獣医師に相談してみましょう。

歯周病の悪化により、歯茎に炎症が起きている時、歯がグラグラと揺れ動いている時、歯の根元や骨が溶けてしまっている時、強い痛みによって口を閉じることができなくなることがあります。

おもちゃや物を噛んで壊してしまった時、その破片が歯と歯茎の間に挟まったまま取れなくなり、不快感や痛みによって口を閉じることができないことがあります。

まとめ

犬が舌をペロッと出す理由を6つ解説しました。

  • 落ち着いている
  • しまい忘れた
  • 興奮気味
  • 体温を下げるため
  • 歯の隙間から舌が出ている
  • 口を閉じることができない

我が家の愛犬は寝起きに舌をペロッと出すことがあるのですが、寝ている間に口元や顔の筋肉が緩んでいたからだと思います。

寝ている間に舌が出てしまう犬の場合、舌がカピカピに乾いていることがあるので注意して見てあげるとよいと思います。

愛犬が舌をペロッと出すことに違和感がある場合には、病気のサインである可能性も考えられます。どんな時に舌を出すのか、しばらく様子を観察してみてください。

舌の色が白っぽかったり青っぽかったりする時は、すでに病気の症状が出ています。すぐに動物病院で診てもらいましょう。

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