「緑の少年団」への注目再び 49年ぶり岩手開催の全国植樹祭で

全国植樹祭へ気持ちを高める有住小の森林愛護少年団。1974年の本県開催を機に全国に広がった=5月31日、住田町上有住

 陸前高田市で4日に開催される全国植樹祭で「緑の少年団」が再び注目を集めそうだ。国土緑化推進機構(東京)によると現在、全国で3095団体が活動するが、全国に広がる契機となったのが1974年に松尾村(現八幡平市)で開かれた第25回植樹祭。天皇、皇后両陛下のお手植えを介添えし、元気に行進する姿が話題になった。49年ぶりとなる本県開催には岩手県内の少年団も参加予定で、関係者は「活動の意義を改めて知ってもらい、後世につなぎたい」と期待を高める。

 植樹祭に参加する住田・有住小の森林愛護少年団の6年生4人は31日、活動服を身にまとい「絶対に成功させよう」と声をかけ合った。式典では県内の少年団が植樹の介添えなどを担う。佐々木莉玖(りく)君は「日に日に責任感が芽生えている。緑豊かな岩手の魅力を感じてもらえるよう頑張りたい」と意気込む。

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