台風2号 沖縄本島地方へ最接近 東・西日本は災害級の大雨に警戒を 線状降水帯発生のおそれ

1日(木)午後10時の台風2号の位置

 大型の台風2号が、沖縄本島地方にかなり接近している。南西諸島では高波に厳重に警戒し、暴風に警戒が必要だ。また、2日(金)から3日(土)にかけて、西日本から東日本にかけての広い範囲で、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒したい。中国地方と四国地方では2日午前中から夜にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。

台風2号の進路予想と2日(金)午前9時の予想天気図

 大型の台風2号は、6月1日(木)午後10時には那覇市の西南西にあって、1時間におよそ20キロの速さで北北東へ進んでいる。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっている。南西諸島では台風本体や台風周辺の雨雲がかかり、雷を伴って非常に激しい雨が降っている所がある。台風は2日の日中には、日本の南の海上を北東に進む見込み。

2日(金)午前7時と正午の雨の予想

 また、前線が東シナ海から日本の南にあって、2日には西日本から東日本の日本海側に北上した後、3日にかけて西日本から東日本の太平洋側に南下する。前線に向かって台風からの非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となり、西日本から東日本で雷を伴って広い範囲で非常に激しい雨が降って大雨になる所がある見込み。

暴風・高波

暴風・高波

 沖縄地方では、台風の影響で非常に強い風が吹き、うねりを伴い猛烈なしけとなっている所がある。また、奄美地方でも2日にかけて非常に強い風が吹き、うねりを伴い猛烈なしけとなる所がある見込み。うねりを伴った高波に厳重に警戒し、暴風に警戒が必要となる。

大雨

予想される24時間降水量

 南西諸島では2日昼過ぎにかけて非常に激しい雨が降って、大雨となる所がある。また、西日本から東日本では、3日にかけて広い範囲で雨となり、特に2日には雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となる見通し。

大雨災害が迫っている時は

 線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがある。西日本から東日本の広い範囲で、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要となる。

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