【タイ】ラオス国境の物流センター、25年稼働へ[運輸]

タイ運輸省陸運局は5月31日、ラオス国境に接する東北部ナコンパノム県の官民連携(PPP)の越境物流センター開発事業について、事業本部の柱の設置式を実施した。来年末に完工し、2025年の稼働を予定している。

陸運局は、6億2,400万バーツ(約25億円)を投じてインフラ整備や政府の事業所を建設する政府側の工事を昨年12月に開始。工事の進捗(しんちょく)率は計画を4ポイント上回る13%となっている。4月にPPP契約を結んだSACLに対し、今年9月にも用地を引き渡す。SACLは3億1,700万バーツを投じ、配送センターや倉庫の建設、ガントリークレーンの調達などを実施する。SACLの同センターの運営期間は30年で、政府に対する事業権料は2億9,800万バーツ。

同センターは、タイとラオスの通関関係の職員が業務する共通検査エリア(CCA)を備え、越境物流のワンストップサービスを提供する。同センターは、R12号線を通じてラオス、ベトナム、中国南部に接続。国鉄が複線鉄道の東北部コンケン県バーンパイ—ナコンパノム線を同センターに接続する予定で、将来的にはトラック輸送から貨物列車にシフトするモーダルシフトが可能となる。

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