世界ジオうまく盛り上げ 白山認定を記念 パフェとクッキー登場

獅子吼高原から見た風景をイメージしたジオパフェ=白山市のスカイ獅子吼

 「白山手取川ジオパーク」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパークに認定された白山市内の飲食店や道の駅で、認定を記念するグッズが相次いでいる。手取川扇状地をモチーフにしたパフェや、イメージキャラクターをかたどったクッキーが考案された。各店は、おいしく味わえる白山の新たな魅力として観光振興につなげる。

 獅子吼(ししく)高原の頂上「スカイ獅子吼」内の食堂「高原のカフェ」では、店員の織田信子さんら5人が約2カ月かけてパフェを考案した。食堂の窓からは手取川の扇状地が一望でき、織田さんは「この眺めを表現した」と説明する。

 白山手取川ジオのテーマ「水の旅・石の旅」を、白山の伏流水で作ったくずきりと、砕いたチョコクッキーで表した。2個重ねた白玉は雪だるまを、粒あんは扇状地に集落が分散している「島集落」をイメージした。抹茶アイスと生クリームで表現した山の上に、パラグライダーを描いたクッキーを飾った。

 3日から650円(税込み)で提供を始め、当面は午後のみの数量限定とする。食堂を運営する市地域振興公社の山下宗光支配人は「風景と一緒に味わってほしい」と話した。

 道の駅瀬女では、白山手取川ジオのイメージキャラクター「ゆきママとしずくちゃん」をかたどったクッキーが登場した。

 オリジナルの焼き型を使って道の駅内で作った製品で、ゆきママが手を振っているものと、親指を立てている2パターンを用意した。1枚200円(税込み)。荒谷真優美支配人は「ジオパーク巡りで疲れた体を、やさしい味のクッキーで癒やしてほしい」と笑顔を見せた。

ゆきママとしずくちゃんをかたどったクッキー=白山市瀬戸の道の駅瀬女

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