パラ競技大会に日本審判団貢献 カンボジアで競技普及へ

大会に参加する選手やコーチらと交流する酒井正人さん(中央左)=1日、カンボジア・プノンペン(共同)

 【プノンペン共同】カンボジアで3日に開幕する東南アジア諸国連合(ASEAN)のパラスポーツ大会に、日本のスポーツ庁から約40人でつくる審判団が派遣される。首都プノンペン入りした一部が1日、取材に応じ「カンボジアのパラ競技普及と大会での競技力向上に貢献したい」と語った。閉幕式は9日。

 派遣は2021年の東京五輪・パラリンピックを機に日本政府が始めた国際貢献事業の一環で、主に発展途上国が対象。日本人審判員の多くは東京大会での活動実績がある。陸上や車いすバスケットボールなどで審判をするほか、カンボジア人審判員らの指導もする。

 水泳担当の酒井正人さん(67)=神戸市西区=は、障害レベルによってルールが異なるパラ競技の審判の難しさを強調。「パラリンピック開催国としての経験を伝えたい。審判としての引き出しを増やしてもらえたら」と笑顔を見せた。

 大会は2年に1度開催される「ASEANパラゲームズ」で、1500人以上の選手が参加する。

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