【園田・六甲盃】グリードパルフェがラッキードリームを競り落とす…赤岡「先に動いて自分のペースを作れた」

1日、園田競馬場で行われた11R・六甲盃(重賞・4歳上・ダ2400m)は、赤岡修次騎乗の2番人気、グリードパルフェ(牡7・高知・田中守)が勝利した。アタマ差の2着に1番人気のラッキードリーム(牡5・兵庫・新子雅司)、3着に3番人気のヒストリーメイカー(牡9・佐賀・手島勝利)が入った。勝ちタイムは2:44.6(稍重)。

高知のグリードパルフェが兵庫のラッキードリームとの競り合いをアタマ差制して、21年の高知県知事賞以来となる重賞3勝目を挙げた。勝ち時計は2分44秒6。大差の3着には白鷺賞を制した佐賀のヒストリーメイカーが入った。19年6月に全国交流となってから高知所属馬が初めて六甲盃を制覇した。

前走のオグリキャップ記念(笠松)で、後に大井記念も制したセイカメテオポリスに頭差敗れた悔しさを園田の地で晴らした。スタート後はラッキードリームが好位4番手、その後ろをマークする形でグリードパルフェが追走したが、スローペースを嫌ってスタンド前で先に動いたのはグリードパルフェ。ラッキードリームも離れずに追走して3角からは2頭のマッチレースになったがグリードパルフェに軍配。直線でもう一度盛り返してスタミナ勝負を制した。

一方ラッキードリームは1番人気に応えられず、兵庫で初めて黒星を喫した。「ペースも良かったですし流れは良かったのですが、直線で向こう(グリードパルフェ)がハミを取って伸び返されました。ショックですね…」と下原理騎手は悔しさをにじませた。

田中守師「理想的な展開だった」

六甲盃 口取り (C)兵庫県競馬組合

六甲盃、勝利ジョッキーコメント
1着 グリードパルフェ
赤岡修次騎手
「勝ててホッとしましたし、2年前の高知県知事賞から、今年3月のはがくれ大賞典を勝つまでは高知でなかなか勝てなかったので、本当に嬉しいです。今日は多少カリカリしてましたが、馬場に入ってからは落ち着きましたし、(ラッキードリームより)先に動いて自分のペースを作れたのが、結果的に並ばれても粘れたことにつながったと思います」

田中守調教師
「グリードパルフェは折り合いのつく馬ですし、並ぶと抜かさない強さがあるので、今日のレースは理想的な展開だったと思います。次走も馬主と相談しながら、あまり長時間移動にならない輸送で県外を考えています。今後も応援よろしくお願いします」

グリードパルフェ 56戦10勝
(牡7・高知・田中守)
父:トビーズコーナー
母:エムオーフィーバー
母父:メジロマックイーン
馬主:酒井孝敏
生産者:大道牧場

【全着順】
1着 グリードパルフェ 赤岡修次
2着 ラッキードリーム 下原理
3着 ヒストリーメイカー 石川慎将
4着 ウラノメトリア 吉原寛人
5着 ナムラタタ 田野豊三
6着 エイシンダンシャク 大山龍太
7着 アキュートガール 笹田知宏
8着 トーセンブル 杉浦健太
9着 メイプルブラザー 吉村智洋
10着 アンタンスルフレ 丸野勝虎
11着 チェスナットコート 濱尚美
12着 フーズサイド 廣瀬航

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