咲き誇る優美な薄紫 希少種ナスヒオウギアヤメ見頃 日光田母沢御用邸記念公園

庭園で咲き誇るナスヒオウギアヤメ

 日光市本町の日光田母沢御用邸記念公園で、皇室ゆかりの希少種ナスヒオウギアヤメが見頃を迎えている。品のある優美な薄紫色の花が庭園内で咲き誇っている。

 那須町で見つかったナスヒオウギアヤメは、昭和天皇の著書で紹介された絶滅危惧種。宮内庁が2004年に県へ贈った一部が、大正天皇の静養地である同公園の庭園に移植された。

 同公園管理事務所によると、今年は例年より5日ほど早い5月22日ごろに咲き始め、来週中まで楽しめる。

 31日は、庭園西側奥に位置する建物「皇后宮」前の小川沿いや庭園の池のほとりで咲き、新緑の庭園を鮮やかに彩っていた。このほか、庭園内ではクリンソウなども楽しめる。

 同事務所の担当者は「今年もきれいに咲いた。気持ちよく散策できる季節なので、ぜひ庭園を楽しんでもらえれば」と話した。

庭園で咲き誇るナスヒオウギアヤメ

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