ジョン・ラームの 「メモリアルトーナメント」使用ギア

今季4勝のジョン・ラーム(右)(Michael Reaves/Getty Images)

ジョン・ラーム(スペイン)は2023年のPGAツアーにおいてすでに4勝を挙げており、今季これまでのところ1450万ドル以上の賞金を獲得している。さらに、フェデックスカップランキングでは他を圧倒する552ポイントのリードをつけ、今週は賞金総額2000万ドルの「メモリアルトーナメント」をプレーしている。

また、ラームは「メモリアル」で勝利したメモリーの持ち主でもある。2020年大会を制覇したばかりか、21年には6打差リードの単独首位で日曜日を迎えた。新型コロナウイルス感染を理由に棄権を余儀なくされたのは不運であったが、彼がミュアフィールドビレッジGCを見る確かな目を持っていることは確実である。とは言え、最近の大掛かりなコース改修により、ラームは20年に勝利したコースとは同じでないことを認めている。

火曜の記者会見でラームは、「見ての通り、これまでもコースは少しずつ変わってきたし、最近は随分と様変わりしたね。でも、まだ同じエッセンスは残っているし、“メモリアル”王者として18番でジャック(ニクラス)と握手するのは、唯一無二のことなんだ。他のトーナメントより優れたものにする、ちょっとしたことだね。あの18番のような伝統はそのうちのひとつで、とても特別なことだよ。このゴルフコースは、プレーの仕方を学ばなければならないコースだと思う。いくつかのホールは、ティショットで多くのオプションがあるんだ」と述べた。

ラームは、新しくなったミュアフィールドのレイアウトにはティショットで複数のオプションがあるため、意思を決定しなければならないと述べた。彼は通常、各大会に15本のクラブを持ち込んでおり、コースセットアップに応じて、キャロウェイ 「パラダイム トリプルダイヤモンド T」の 5番ウッドか、キャロウェイ 「APEX UT」の2番のいずれかを使用している。

現在、ミュアフィールドは7600yd超に延伸されており、フェアウェイの両サイドにはメジャー仕様の深いラフがあるため、飛距離、ショットの高さ、そして必要とあらばラフからショットを打つという面を考慮し、ラームは5番ウッドを選択したものと見られている。

5番ウッドとドライビングアイアンの選択以外の点では、今年の「マスターズ」を制覇してから使用ギアを替えていない。

GolfWRX.comの調べたところによるラームの「メモリアルトーナメント」使用ギア(5番ウッドとドライビングアイアンの両方を含む15本)は以下の通りである。

1Wはキャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンドを使用(撮影は2023年「ザ・ジェネシス招待」)(撮影/田辺安啓(JJ))

<ジョン・ラームのクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド(10.5度を11.5度に調整)
シャフト:アルディラ ツアーグリーンATX 75TX

フェアウェイウッド:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド T(3番HL 16度を15.1度に調整、5番18度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI 8X

ユーティリティ:キャロウェイ APEX UT(2番)
シャフト: KBSツアー ハイブリッドプロトタイプ

アイアン:キャロウェイ APEX TCB(4番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX 125 6.5

ウェッジ:キャロウェイ JAWS RAW(52-10、56-12を55.25度に調整、60-10)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX 125 6.5

パター:オデッセイ ホワイト・ホットOG ロッシーS

グリップ:ゴルフプライド MCC ミッドサイズ

ボール:キャロウェイ クロムソフトX

(協力/GolfWRX, PGATOUR.com)

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