金沢のみやび、国内外に 百万石まつり開幕 通常開催4年ぶり

祈願祭で浦安の舞を奉納する巫女=2日午前10時20分、尾山神社

  ●尾山神社で祈願祭

 城下町金沢の初夏を彩る第72回金沢百万石まつり(北國新聞社特別協力)は2日、金沢市内で3日間の日程で開幕した。尾山神社では祈願祭が厳かに営まれ、実行委員会の役員ら32人が4年ぶりの通常開催となったまつりの成功を祈った。

 祈願祭では加藤治樹宮司が祝詞を奏上し、巫女(みこ)が世の平安を願う「浦安の舞」を奉納した。実行委員会名誉会長の村山卓金沢市長と安宅建樹金沢商工会議所会頭、相談役の高誠市議会議長、会長兼実行委員長の山田啓之副市長らが順に玉串をささげた。

 加藤宮司は「金沢のみやびを国内外に強く発信できるまつりになることを願う」とあいさつした。

 メイン行事の百万石行列は歌舞伎俳優の市川右團次(うだんじ)さんが利家公役、俳優の紺野まひるさんがお松の方役を務め、3日午後2時20分に金沢駅東広場前を出発、午後4時から金沢城公園三の丸広場で入城祝祭を行う。3、4日は同公園で「加賀百万石『盆正月』」(北國新聞社後援)が行われる。

  ●金澤神社でお水とり

 金澤神社では2日、「お水とりの儀式」が営まれ、厚見正充宮司が金城霊沢(きんじょうれいたく)の水をくみ上げ、神社に奉納した。霊水は3、4日に兼六園や周辺で開かれる百万石茶会で用いられる。

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