夏場の日よけとして重宝される、よしずの製造が県内の生産農家で最盛期を迎えている。
栃木市藤岡町部屋、農業松本八十二(まつもとやそじ)さん(81)方では2日、松本さんと妻キクエさん(76)が作業に当たり、渡良瀬遊水地産のヨシとシュロ縄を専用の機械で丁寧に編み込んでいった。幅3メートル、長さ2.7メートルの家庭向けサイズを作るのに約1時間かかるという。
個人向けに販売しているほか、県内外の問屋に卸している。今年も県内外から次々と注文が入っており、5月は約100枚を生産した。松本さんは「昨夏の暑さのためヨシが硬く、丈夫なよしずができました」と、自ら作った商品に太鼓判を押した。