記録廃棄「基準なく怠慢だ」 神戸児童殺傷事件の遺族

調査報告書の内容について説明を受け、記者会見する土師守さん(右)=2日午後、神戸市

 重大な少年事件などの記録が事実上の永久保存に当たる「特別保存」とされず廃棄されていた問題で、1997年の神戸連続児童殺傷事件の遺族土師守さん(67)は2日、神戸家裁で最高裁の担当者らから調査報告書の内容について説明を受けた。土師さんはその後、神戸市内で記者会見し「廃棄の基準が決められておらず、怠慢だと思った」と語った。

 土師さんは事件記録の扱いについて「(裁判所は)裁判を遂行するための資料という考えが中心で、歴史的史料であるという認識に欠けていた」と指摘した。

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