梅雨前線の活動が活発になっている影響で、愛媛県内は1日から雨が降り続き、大洲市では田んぼが浸水する被害も出ています。
雨のピークは過ぎつつありますが、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。
大気の状態が非常に不安定となり、高知県西部では2日朝、線状降水帯が発生しました。
愛媛県内も雨脚が強まり、大洲市では午前7時までの1時間に33.5ミリの激しい雨を観測しました。
西予市の野村ダムと大洲市の鹿野川ダムでは放流が行われました。
下流の大洲市菅田地区の肱川では、一時、氾濫開始水位を超え水があふれ出し、周辺の田んぼや畑が浸水しました。
また、各地で道路の冠水による通行止めが発生し、市内の県道では約1キロにわたって、一時、通行止めとなりました。
こうした中、国土交通省大洲河川国道事務所は、ポンプ車を出動させて排水作業に当たりました。
また内子町では、住宅や倉庫など、あわせて4棟で床下浸水の被害が確認されました。
宇和島市には、昼過ぎまで土砂災害警戒情報が発表され、避難指示が出されました。
市によりますと、14世帯16人が一時、避難所に身を寄せましたが、現在、避難指示は解除されています。
交通への影響です。
JR四国は、予讃線の伊予市-伊予大洲間の海回りと、予土線の近永-高知・窪川間で終日、運転を見合わせています。
また、松山空港の空の便は、全日空の那覇線と日本航空の羽田線の一部が運休となっています。
雨のピークは過ぎつつありますが、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。