矢板の有志「YAD」 4日に高校生カフェ開店 5年越しの目標実現

チラシを手にするYADの漆原代表(中央)ら

 【矢板】まちの活性化を目指し、活動を通じて自分たちの「居場所」づくりを図る高校生有志の団体「YAITA ALL DIRECTIONS(ヤイタ・オール・ディレクションズ=YAD)」は4日、末広町の矢板ふるさと支援センターTAKIBIで、初の「高校生カフェ」を開く。先輩たちの思いを受け継ぎ、設立から5年越しで目標の一つがかなう。

 YADは市のまちづくり講座「矢板武塾」に参加した矢板東、矢板、矢板中央高の生徒が2018年に設立。「まちあるきマップ」作りや市イベントへのボランティア参加などの活動に取り組んできた。

 メンバーは市内3校に在学、または市在住が原則で、1~3年生39人。昨年度は「アウトドアフェス」などを企画し、市などと主催した。

 カフェ実施は居場所づくりの一環として設立当初からの大きな目標だったが、新型コロナウイルス禍などの影響で実現できなかった。市が3月に開催した「女性議会」でYAD副代表の高村莉未(たかむらりみ)さん(17)=矢板東高3年=が質問に立ち、市から「カフェ実現へ積極的に支援する」との回答を得て機運が高まった。

 カフェは1日限定で正午~午後3時。ワッフル(120円、30食限定)とレモネードなどの飲み物(150円、50杯限定)を提供する。メンバーは1カ月かけて商品を絞り込んで試作し、チラシを作り市内の幼稚園などに配布した。収益は活動資金に充てる。

 代表の漆原尊琉(うるしばらたける)さん(17)=さくら清修高3年=は「評判が良ければ2回目も開きたい。イベントを重ね、市を盛り上げたい。ぜひ来場を」と話す。

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