一日のはじまりは“川ポチャ”から 西村優菜は予選通過に「ホッとしてます」

後半に唯一のバーディ。西村優菜は首位に5打差で決勝に進んだ(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇みずほ アメリカオープン 2日目(2日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー72)

「なんか、入る気がしたんですよね…」。不吉な予感は的中した。出だしの1番、1Wショットは右サイドに流れてフェアウェイ脇を流れるクリークへ。「それをイヤがって左にチーピンするのもイヤで、いろいろ思いながら。ちょっと(頭の中が)シンプルじゃなかった」と、“おはようペナルティ”を悔やんだ西村優菜の頭の切り替えは早かった。

フェアウェイを歩きながら、「どう、ダブルボギーにしないかを考えて」とネガティブにならず小川の手前にボールをドロップ。残り150ydからの3打目、7Iで奥に切られたピンを攻めた。2m弱の下りのラインを読みきってパーセーブ。スタートの大ピンチを切り抜けた。

池ポチャからパー獲ってん!(撮影/桂川洋一)

その後はパーが並び、アウトではスコアが動かなかった。ドローボールヒッターの西村にとっては、比較的スコアを伸ばしにくい一日。「ピンポジションも難しく、なかなかピンにデッドにいけないホールが多かった。自分の持ち球とピン位置が噛み合わなかった感じ」。グリーンの右サイドにカップが切られたホールが多く、ガマンが続いた。

狙いにくいピンは素直に受け入れて(撮影/桂川洋一)

後半12番、ピンの左サイドから6mを沈めてついにバーディが先行。チッピングのミスから14番(パー3)をボギーにしても「72」で前日の2アンダーを守った。首位とは5打差の17位。「すごくステディにできた。まだ2日目というのもあった。攻められるところはしっかり攻めて、守るところとのメリハリはしっかりつけられたと思います」。フェアウェイキープに失敗したのは連日2ホールだけとティショットも安定している。

今季7試合目の米ツアーで6回目の予選通過。今週の決勝ラウンドは全米ゴルフジュニア協会(AJGA)の選手が各組に入って一緒に回る。「今週は(カットラインが)50位だから狭いなと思っていた。とにかく通れてホッとしています」

2日目を終えて日本勢最上位(撮影/桂川洋一)

PGAツアーのプレーオフシリーズの大会や対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」の会場にもなったリバディーナショナルGC。「このコースは嫌いじゃない。あと2日でもうちょっと伸ばしたい」という印象も持っている。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)

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