犯罪被害者の支援で連携協定 おうみ犯罪被害者支援センターと滋賀・高島市

協定書を手にするおうみ犯罪被害者支援センターの一杉副理事長(左)と福井市長=高島市新旭町北畑・市役所

 「おうみ犯罪被害者支援センター」(大津市)と滋賀県高島市はこのほど、犯罪被害者への支援に取り組む「連携協力に関する協定」を結んだ。両者は被害者の情報を安全に共有し、心理面や経済面、司法手続きなどさまざまな支援を展開する。

 同センターは2000年に守山市を拠点に設立。被害者や家族らに電話や面談、警察や裁判所への付き添いなどの活動に取り組んできた。20年に大津と甲賀の両市と最初に協定を結び、その後も県内各市町に協力を呼びかけ、今回の高島市で11例目となった。

 協定を結ぶことで行政の持つ専門分野で支援することが可能となるといい、同市では市民課が窓口として相談内容ごとに各部署への橋渡し役を担い、センターと直接連絡を取り合うほか、センター職員が出張して相談を受けることも想定している。同市は負担金として本年度は9万2千円を支援する。

 同市役所で式を開き、同センターの一杉正仁副理事長と福井正明市長が協定書を交わした。一杉副理事長は「地域の皆さまのセーフティーネットして活動したい」と思いを込め、福井市長は「協定を契機にセンターの力を借りながら支援に努めたい」と語った。

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