天皇、皇后両陛下が岩手県を訪問 即位後初の震災被災地

羽田空港から岩手県へ出発される天皇、皇后両陛下=3日午前

 天皇、皇后両陛下は3日、全国植樹祭の式典出席などのため、羽田発の特別機で岩手県に入られた。両陛下が東日本大震災の被災地へ足を運ぶのは即位後初。午後、津波で甚大な被害を受けた陸前高田市を訪れ、供花して犠牲者を追悼する。

 両陛下は皇太子時代の2011~17年に計9回、岩手、宮城、福島の3県へ赴き、被災者を見舞い、復興状況を視察してきた。だが、19年の即位後はコロナ禍で現地訪問がかなわず、震災10年の節目だった21年は両陛下の希望を踏まえてオンラインで3県の被災者と交流した。

 今回は1泊2日の日程。3日午後に高田松原津波復興祈念公園で、追悼施設「海を望む場」に花を手向ける。

いわて花巻空港に到着された天皇、皇后両陛下を出迎える人たち=3日午前、岩手県花巻市

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