「ふるさとで撮影うれしい」 田中美里さんら舞台あいさつ 「スパイスより愛を込めて。」全国公開記念

舞台あいさつで笑顔を見せる(左から)田中さん、中川さん、瀬木監督=小松市内

  ●小松、金沢の映画館

 金沢を舞台にカレーを巡って繰り広げられる青春群像劇を描いた映画「スパイスより愛を込めて。」の全国公開を記念して3日、小松、金沢両市の映画館で舞台あいさつが行われた。小松市のイオンシネマ新小松では、出演した田中美里さん(金沢市出身)がスパイスをイメージした黄色いセットアップで登場。会場を埋めた観客約140人を前に「ふるさとで撮影できて、すごくうれしく思った」と声を弾ませた。

 舞台あいさつには主演の中川翼さん、母親役である田中さん、瀬木直貴監督が登壇し、撮影の舞台裏や見どころなどを語った。小松市もロケ地となり、田中さんは「家族団らんの雰囲気を自然に演じられた。大きな鍋にたっぷり入ったカレーを見ているだけで幸せな気分になる。カレーってやっぱり人を幸せにしますね」とほほ笑んだ。

 中川さんは「田中さんが入ると現場が明るくなり、見守ってくれているようですごくやりやすかった」と振り返り、田中さんが「いい息子に育ちました」と続けて観客の笑いを誘った。

 会場では宮橋勝栄小松市長が3人に花束を手渡し、「心温まる映画で、小松で家族の場面を撮影してもらい誇りに思う」と述べた。北陸新幹線小松駅開業に向けた観光PR映像を瀬木監督が手掛けたことも紹介した。ナレーションは中川さんが担当し、今後、動画投稿サイトのユーチューブで公開される。

 映画の製作委員会には北國新聞社やテレビ金沢などが参加した。2日に全国で上映が始まった。

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