目に見えない面白さ感じて 釜川エリアの冊子とマップ作成 カマクリ協議会・宇都宮

完成した冊子とマップを持つ中村さん(右)と岩田さん

 釜川エリアのまちづくり団体「カマクリ協議会」は、釜川周辺の個性的な雑居ビルや路地、店舗を紹介する冊子「みんなでつくる釜川ミライ エリアブック2023」とマップをそれぞれ1500部作製した。

 同協議会は、会長の中村周(なかむらしゅう)さん(36)を中心に釜川の清掃や自然観察、アートイベントなどに取り組んでいる。メンバーで宇都宮大大学院の岩田真菜(いわたまな)さん(22)によると、「釜川が気になっているけれど、楽しみ方が分からない人が多い」ことから、釜川エリア独特の雰囲気や文化の魅力を伝える冊子を作製することにした。

 同エリアはファッショや音楽などさまざまな文化が入り交じっていることから、テーマは「MIXTURE CULTURE(ミクスチャーカルチャー)」とした。巻頭では、周辺の雑居ビルを8ページにわたって特集。「潜入ルポ」やビルの特徴、街の形成について語り合った座談会などを掲載し、読み応えがある。

 後半は日野町通りから釜川に抜ける「あさり川こみち」のミュージックバーと古着屋を取り上げたほか、同協議会が実施したアートイベントを紹介している。

 冊子とマップは二荒町のアトリエ「カマガワポケット」や周辺の店舗などで配布しており、配布に協力してくれる店舗も募集している。中村さんは「釜川を楽しむための視点を紹介できた。冊子やマップをきっかけに釜川の目に見えない面白さや文化を感じて、遊びに来てほしい」と話している。

 (問)同会kama9ri@gmail.com。

座談会では雑居ビルの特徴や街の面白さについて語り合った

© 株式会社下野新聞社