福井のソースカツ丼を急速冷凍、出来たてを全国に 永平寺町の「いのうえ」6月7日発売

いのうえが発売する冷凍のソースカツ丼=福井県福井市西開発1丁目の「ふくのいも」

 土産店など運営のいのうえ(本社福井県永平寺町志比、井上隆二社長)は6月7日から、冷凍のソースカツ丼を電子商取引(EC)サイトで販売する。調理後にその場で急速冷凍するため、出来たてのおいしさをキープ。電子レンジで解凍しそのまま味わえる。

 同社では3年前にECサイト「永平寺そば極」を設立し、通販事業を強化している。時短調理のニーズの高まりなどで市場が拡大する冷凍米飯に着目。北陸新幹線の県内開業を控える中、全国に福井のソースカツ丼の魅力を広げようと開発した。

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 同社運営の飲食店で月に最大約700食出るというカツ丼を一部改良した。永平寺町産のコシヒカリはそのままに、ソースにしょうゆを加えて辛みを増すなど調整し、より食べやすい味わいに仕上げた。製造は同社運営の福井市西開発1丁目にあるスイーツ専門店「ふくのいも」で行い、マイナス35~40度で冷凍する。

 同社の井上才蔵専務は「ソースカツ丼がより身近になることで、福井に興味を持ってもらえる人を増やしたい」と話し、年間1千万円の売り上げを目指す。

 価格は864円(送料別)。ECサイトのほか、同社運営の土産店「井の上」(永平寺町門前)や県内の道の駅などでも販売を予定している。

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