大村公園「花菖蒲まつり」 初代藩主・大村喜前“登場”で盛り上がり

祭りを盛り上げた「熊本城おもてなし武将隊」の大村喜前(中央)と八十姫(右)、南条元清(左)=大村公園

 大村市玖島1丁目の大村公園で3日、「おおむら花菖蒲(はなしょうぶ)まつり」(市観光コンベンション協会主催)が開かれた。熊本ゆかりの武将に扮(ふん)して観光PRする「熊本城おもてなし武将隊」のショーがあり、メンバーの一人で大村藩初代藩主「大村喜前(よしあき)」らが来場者を盛り上げた。
 武将隊は熊本城を拠点として2012年に結成。熊本藩主の加藤清正と親交が深かったことから、メンバーに喜前も加わっている。喜前はキリシタン大名・大村純忠の子。公園にある玖島城を築き、キリスト教を棄教したことで知られる。
 ショーでは喜前が「民を守り、新たな時代へ導くことこそわが使命。肥前国大村藩初代藩主、凱旋(がいせん)じゃ」と口上。武将隊の「八十姫」「南条元清」も加わって演舞を披露し、玖島城が清正の助言を受けて築かれたことなどを説明した。
 ショーの後は園内を見て回り、来場者と記念撮影に応じた。喜前の役を務めた男性は「玖島城は誠に立派で皆が集いやすい場所。九州中からここを訪れてほしい」と話した。
 園内では約30万本のハナショウブが満開を迎えた。大村市の姉妹都市・友好交流都市の物産展は6月4日まで。

© 株式会社長崎新聞社