「うどん県」香川で小麦生産拡大 収穫最盛期、パン用品種も

香川県さぬき市で始まった県産小麦「はるみずき」の収穫作業=1日

 輸入小麦の価格高騰で国産小麦の需要が増す中、香川県が生産拡大に力を入れている県産小麦が収穫の最盛期を迎えた。県によるとうどん用品種の「さぬきの夢」に加え、パン用品種の「はるみずき」も今年初めて流通する予定。「うどん県」に加わる新たな味覚に期待が高まる。

 「外国産ではなく県産小麦で讃岐うどんを食べたい」。そんな県民の声に応え、県は1991年にうどんに適した小麦の開発を開始。2000年に豊かな香りが特徴のさぬきの夢が誕生した。21年には、たんぱく質を多く含むはるみずきの栽培も開始。さぬきの夢とブレンドしてうどんやパンを作るとコシが強く、もちもち、しっとりとした食感が生まれる。

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