北上再開発エリアが活況 相次ぐ企業進出、旺盛な需要

北上駅東口の再開発事業で整備された(左から)賃貸マンション、オフィスビル、立体駐車場

 JR北上駅東口の再開発エリア「さくらポート・タウン」が活況を呈している。相次ぐ企業進出で旺盛な需要を背景にオフィスビルは22区画の6割が埋まり、賃貸マンションは満室。11月には残るホテルが開業し、北上観光コンベンション協会が移転・入居を予定するなど、岩手県南の玄関口から地域へにぎわいの波及が期待される。

 オフィスビルは昨年4月にオープン。2~6階のオフィスエリア(1区画約100平方メートル、20区画)には3日現在、半導体や自動車、人材派遣関連など10社が11区画を利用している。残る9区画にも数社から問い合わせがある。

 北上駅東口都市開発は2020年3月に市と基本協定を結び、市有地の無償貸与を受けて立体駐車場、オフィスビル、賃貸マンション、ホテルの計4棟の整備を進めてきた。総事業費は約52億円。

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