川除選手ら出身者応援 猿倉ジュニアスポーツクラブの後援会を設立

川除選手(前列左から2人目)や廣瀬選手(同3人目)の応援に向けて意気込む関係者=富山市長附

  ●世界舞台の活躍願い

 北京冬季パラリンピック・ノルディックスキー距離の男子20キロクラシカル立位で金メダルを獲得した川除大輝(かわよけたいき)選手(日立ソリューションズ、富山市出身、雄山高OB)ら猿倉ジュニアスポーツクラブ出身のアスリートを応援する後援会が発足した。4日、富山市内で後援会設立が発表され、選手と関係者が3年後のミラノ冬季五輪・パラリンピックへの出場と飛躍を誓い合った。

 同クラブ出身では、川除選手のほか、廣瀬崚(りょう)選手(長田組、富山市出身、雄山高OB)がスキー距離男子、岩本美歌選手(青森大、富山市出身、雄山高OG、北海道エネルギーパラスキーチーム)がパラ・スキー距離(立位)の日本代表として北京冬季五輪・パラリンピックに出場した。

 地元出身の3選手が世界の大舞台に出場したことを受け、選手たちのさらなる活躍を願うとともに、応援を通じて地域の活性化や子どもたちの誇りを醸成しようと、クラブや地域企業、住民らが中心になって、5月5日に後援会を立ち上げた。

 後援会では、遠征費など資金面のサポートに加え、選手の体や道具のケア、地域住民との交流などを行う。3選手のほか、スキー以外の競技でも県や日本を代表して大会に出場するクラブ出身のスポーツ選手を応援する予定。会員を募り、後援会のロゴ入りエコバッグを配るなどして、応援の輪を広げていく。会長を務める湯川雅昭さん(三和ボーリング社長)は「選手が一層活躍できる環境を整えていきたい」と話した。

 後援会発表には、川除、廣瀬両選手が同席し、地元の支援に感謝した。川除選手は「子どもたちにクロスカントリースキーの魅力を伝えていきたい。3年後に結果を残し、『こういう選手とふれあえた』といういい思い出にしてもらいたい」と笑顔を見せた。廣瀬選手は「まだマイナーで知らない人もいる競技なので、メダルを獲得して多くの人に魅力を知ってほしい」と力を込めた。

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