未使用の「落下傘付き信号」福井県の海岸で発見 海保「爆発でけがの恐れも、触らないで」

三里浜海岸に漂着した落下傘付き信号=6月4日、福井県福井市川尻町(福井海上保安署提供)

 船舶などの遭難時に、発光するパラシュートを打ち上げて位置を知らせる「落下傘付き信号」が6月4日午前8時10分ごろ、未使用の状態で福井県福井市川尻町の三里浜海岸で見つかった。中国語と英語が表記されており、外国船が沖合で落としたか投棄したとみられる。回収した福井海上保安署は「不用意に取り扱うと暴発し、けがをする恐れがある。見つけたら触らず、海上保安庁や警察に連絡してほしい」と呼びかけている。

 見つかった落下傘付き信号は、直径約5センチ、長さ約30センチの筒状で、有効期限は2022年6月だった。海岸を清掃していた地元住民が発見し、118番した。

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 同署によると、日本製の信号は上空300メートル以上まで打ち上がり、発光しながらゆっくりと降下するという。

 

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