復興支援に感謝、緑を次代へつなぐ決意 陸前高田で全国植樹祭

「緑をつなごう 輝くイーハトーブの森から」の大会テーマを発信する全国植樹祭の出席者=4日午後2時50分、陸前高田市気仙町・高田松原津波復興祈念公園

 第73回全国植樹祭は4日、陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園で開かれた。天皇、皇后両陛下をはじめ全国から約4100人が参加。東日本大震災の復興支援への感謝を発信し、豊かな森林資源を次代につなぐと誓った。本県開催は1974年以来2回目。

 「緑をつなごう 輝くイーハトーブの森から」がテーマ。記念式典の冒頭、参加者全員で震災犠牲者に黙とうをささげた。達増知事は復興支援に謝意を示した上で「豊かな森林を守り育み、次の世代を担う子どもたちへ確実につないでいくことを誓う」と述べた。

 天皇陛下は「宮沢賢治の童話に登場する虔十(けんじゅう)がコツコツと杉を植えていった野原が後に多くの人に愛される公園になったように、そうした活動が今後も多くの人々によって支えられ、さらに発展していくことを期待いたします」とあいさつされた。

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