新郷村観光協会は4日、同村戸来のキリストの里公園で「キリスト祭」を開催した。4年ぶりに観客を入れて行い、獅子舞と盆踊り「ナニャドヤラ」を奉納し、村に眠るとされるイエス・キリストの霊を慰めた。
同村は、キリストがひそかに日本へ渡り、天寿を全うした場所とされている。祭りは今年で59回目。
慰霊祭で大祭長の櫻井雅洋村長が「村の魅力を知ってもらい、ロマンあふれるキリストの里の情景を満喫してほしい」とあいさつした。神事に続き、田中獅子舞保存会(畠山鉄男若頭長)が獅子舞を奉納。村ナニャドヤラ芸能保存会(佐藤久美子会長)はキリストの墓「十来(とらい)塚」を囲み、ナニャドヤラを奉納した。
式典後、同芸能保存会が伝承館前の広場でナニャドヤラ体験会を開き、大勢の来場者が一緒に踊った。家族で訪れた新郷小4年の梅内光里(ひかり)さんは「初めて見に来て、人が多くて、踊りも迫力があってすごかった」と話していた。