180棟が浸水被害 それでも「待っている客さんのために」営業再開の店も=沼津市【静岡記録的豪雨】

記録的豪雨で、あわせて180棟という深刻な浸水被害のあった静岡県沼津市原地区。被害にあった中華料理店を6月5日訪ねると、さっそく営業を再開し、名物のラーメンを求める客が訪れていました。

<中西結香記者>

「市が設置したゴミ置き場には、泥がついた家具などが山積みになっています」

沼津市原地区。4日、設置されたゴミ置き場には、たった1日で家庭ゴミが山積みになっていました。原地区では床上・床下あわせて180棟が浸水の被害に。エリアごとに見ると、県内ではもっとも浸水被害の件数が多かった地域です。

沼津市原地区の酸辣湯麺が名物の中華料理店「香林本店」。こちらも浸水の被害に遭いました。

<香林本店 戸村健一郎店長>

「(水が)この辺まで来てたんじゃないかな。(翌日は営業が)全然できなくて、1日掃除して」

浸水によって商売道具が故障する緊急事態にー

<香林本店 戸村健一郎店長>

「この冷蔵庫がまったく動かなくなっちゃった。たぶん(水が)ここまできちゃってるんじゃないかな」

記録的豪雨が県内を襲った2日と翌日の3日は店を休まざるを得ませんでしたが、「待っているお客さんのために」と懸命の復旧作業を行い、被害からたった2日で営業を再開したということです。

<香林本店 戸村健一郎店長>

「よくできたねって言われてね。(営業再開)できて良かったです」

香林本店は「どんな形でもいいので原地区を応援してほしい」と呼びかけています。

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