LRT出発進行!加速や停車、運転士が全線で習熟運転スタート

東宿郷停留場付近を走るLRT車両「ライトライン」

 栃木県宇都宮市と芳賀町が整備する次世代型路面電車(LRT)全線で5日、運転士の習熟運転が始まった。県外の路面電車で運転経験がある主任トレーナーの指導を受けながら、JR宇都宮駅東口から同町の芳賀・高根沢工業団地までの14.6キロメートルを2往復し、8月26日の開業に向けて運転操作の感覚をつかんだ。

 昨年11月に起きた脱線事故の安全対策も確認できたため、全線での実施となった。

 初日は、3年以上の鉄道運転歴のある運転士1人が1編成を運転した。乗降をイメージして停留場に止まったり、加速や減速の操作を行ったりした。今後、開業までに約50人の運転士が習熟運転を重ねるという。

 運行会社「宇都宮ライトレール」の高坂克也(こうさかかつや)運輸企画部長(60)は「安全運転を第一に、開業日まで一歩一歩続けていきたい」と話している。

宇都宮駅東口停留場を出るLRT車両「ライトライン」
宇都宮駅東口停留場を出るLRT車両「ライトライン」
宇都宮駅東口停留場を出るLRT車両「ライトライン」

© 株式会社下野新聞社