警察批判番組、逆転無罪に 香港最高裁、デモ襲撃事件

上告審で無罪判決を受け取材に応じる蔡玉玲氏(中央)=5日、香港(AP=共同)

 【香港共同】香港で2019年に反政府デモ参加者が襲撃された事件を巡り、警察を批判的に報じたテレビ番組制作者が、襲撃者を割り出そうとして行った車両のナンバー照会は違法として有罪判決を受けた裁判の上告審で、香港終審法院(最高裁)は5日、照会は適法だと認め無罪判決を言い渡した。番組で警察不信が高まり、抗議デモが拡大する要因にもなっていた。

 無罪となったのは、公共放送RTHKの番組を制作したプロデューサー蔡玉玲氏。蔡氏は「報道の自由が憲法で保護されているとの精神を表した判決だ」と語った。

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