西・青森市長、今夏にも「しごと会議」設置へ 就任後初会見

市長就任後、初めての記者会見に臨む西市長=5日

 4日投開票の青森市長選で初当選した西秀記市長(59)が5日、市役所で就任記者会見を行い、選挙公約に掲げた「青森市しごと創造会議」を今夏にも立ち上げる考えを明らかにした。副市長人事については、現在の1人体制から2人に増員することを検討するとした。

 西市長は選挙中、新型コロナ禍で疲弊した経済の回復を喫緊の課題に挙げていた。しごと創造会議に関する補正予算案を6月の市議会に提出し可決されれば、組織をつくり、創業する企業や既存企業が抱える課題解決を支援する体制を築く。一方、短期的な景気刺激策として安価なプレミアム商品券の発行を検討する方針を示した。

 市の条例で2人配置できる副市長は、2017年9月から1人体制が続いている。西市長は今後の対応について、行政経験者と経済界から1人ずつ起用し「多面的な対応をできるようにしたい」と話した。

 市政課題の一つになっている県立中央病院と青森市民病院の統合について、両病院とも老朽化による建て替えの必要性があるとした上で、統合推進の立場を改めて表明。4日の知事選で初当選した宮下宗一郎氏と「県と県庁所在地で一緒にやっていく関係性をより強くしたい」と話した。

 今後の市政運営に関し、市長選で自身を支持しなかった議員への対応について「私の考えを十分に理解していただけていなかったと思う。改めて理解を求め、できれば支えていただきたい」とした。

 また、宮下氏が知事選で前青森市長の小野寺晃彦氏に大差をつけて当選したことには「先手を打ってアクションを起こし、自分に流れを持ってくる戦いをした印象」との見解を示した。

 西市長の任期は4日から4年間。

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