犬がゆっくり歩く心理とは?6つの理由と見逃してはいけない歩き方を解説

犬がゆっくり歩く理由

愛犬がいつもよりゆっくり歩いていると、「どうしたのかな?」と心配になりますよね。

犬の心理を理解するために、ここでは犬がゆっくり歩く理由をご紹介します。理由によっては病院に行く必要がある場合もあるので、ぜひチェックしてくださいね。

1.疲れている

ドッグランで遊んだ帰り道や散歩中、愛犬がいつもよりゆっくり歩いていることはありませんか?

これは犬がたくさん体を動かして体力を消耗し、疲れている時に見せるサイン。人間が疲れている時に足取りが重くなるように、犬も体力を使い切ると歩くのが遅くなってしまうのです。

2.落ち着いている

犬は散歩中であっても、精神的に落ち着いている時はゆっくり歩くことが多いでしょう。

散歩に行ってすぐのタイミングは、外に出られた嬉しさや屋外の刺激によって犬は興奮状態にあります。興奮していると犬は歩くのが速くなり、リードを引っ張ることも多いです。

しかし、歩き続けてだんだん刺激に慣れてくると、興奮は落ち着きゆっくりと歩くようになります。先ほど述べたように疲れも出てくるのでなおさら歩くスピードは落ちるはずです。

3.警戒している

犬は初めての場所や、知らない人や犬がいる場所に行くと警戒してゆっくり歩くことがあります。この時の犬は身を低くし、不安そうな表情をしているはずです。

ゆっくり歩くことは相手へ敵意がないことを伝えるカーミングシグナル(犬のボディーランゲージ)でもあります。

4.ケガや病気で痛みがある

犬はケガや病気で体に痛みがある時にも歩くスピードが遅くなります。特に足に痛みがある場合はうまく歩くことができず、ゆっくり歩くようになるでしょう。

5.「そっちには行きたくない」と思っている

動物病院に歩いて連れて行くときや、散歩の帰り道など、犬がやけにゆっくり歩くことってありますよね。これは犬の「そっちには行きたくない」「もっと散歩がしたいな〜」という意思の表われです。

おそらく、「リードを引っ張って抵抗するほどではないけど、気乗りはしない」という感じなのでしょう。

6.加齢

犬も人間と同じように、高齢になると若いころに比べて歩くのがゆっくりになります。年齢を考えて無理はさせず、愛犬のペースに合わせて歩くようにしてあげてください。

犬がこんな歩き方をしていたら要注意!

前述のとおり、犬がゆっくり歩いている時はケガや病気の可能性があります。

特に、犬が次のような歩き方をしている時は見逃さずに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

ふらついている

犬の足元がおぼつかず、ふらふらと歩いている時は主に以下の原因が考えられます。

  • 捻挫、骨折
  • 脳疾患
  • 貧血
  • 低血糖
  • 椎間板ヘルニア
  • 中耳炎

ふらつきの他に嘔吐や意識障害などの症状がある場合は特に緊急性が高いので、動物病院をすぐに受診するようにしましょう。

足を浮かせる、ひきずる

犬が片足を浮かせながら歩いたり、ひきずって歩いたりする場合は、足をケガしている可能性があります。

愛犬がこのような歩き方をしていたら、異物が刺さっていたり、出血や腫れなど足に異常が見られないかチェックしましょう。様子を見ても改善しない、ケガや異変が見られる場合はすぐに動物病院へ行くようにしてください。

まとめ

犬がゆっくり歩く心理や理由を紹介しました。

愛犬の歩く姿は毎日チェックし、異変があればすぐに気づけるようにしておきましょう。「いつもより歩くのがゆっくりだな」と感じた時は、この記事を参考にしてください。

(獣医師監修:寺脇寛子)

© 株式会社ピーネストジャパン