一時保護、増える民間頼み 詩梨ちゃん衰弱死4年 札幌市の施設満員、第三者「第3.4児相必要」

札幌市で一時保護の子を受け入れている加藤純子さん。子どもが遊べるように着せ替え人形などを置き、食事はテーブルを囲む

 札幌市内で2019年6月に当時2歳の池田詩梨(ことり)ちゃんが虐待され、衰弱死した事件から5日で4年がたった。全道の児童相談所が対応した虐待事案は年々増加し、札幌市では虐待などを受けた子を親から引き離す「一時保護」が過去最多となり、施設が足りず里親らに頼む例も増えている。札幌市は2カ所目の児童相談所を25年度に開設する計画だが、同市児相の第三者評価機関は「第3、4児相の設置も検討するべきだ」と求めており、一層の体制強化が課題だ。

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