【タイ】サイアム高島屋、3人制バスケ大会を主催[社会]

大会には42チームが参加し、熱戦が繰り広げられた=3日、タイ・バンコク(NNA撮影)

タイで3人制プロバスケットボールリーグ「3BLタイランド」を運営しているYKBK(タイランド)は3日と4日の両日、サイアム高島屋を冠スポンサーに迎え、首都バンコクを流れるチャオプラヤー川沿いの大型複合施設「アイコンサイアム」のリバーパークで、3人制バスケのアマチュア大会を開催した。

大会はU-14(14歳以下)、U-18(18歳以下)、U-23(23歳以下)の3つのカテゴリーで実施され、男女合わせて42チームが参加。3日に予選、4日に決勝が行われ、買い物客や観光客を含め2日間で約1万人が競技を観戦した。在タイ日本大使館も同大会を後援しており、出場者の中にはバンコクのインターナショナルスクールに通っている日本人選手の姿も見られた。

YKBK(タイランド)はプロリーグの運営と並行して、3人制バスケの裾野拡大と青少年の育成を目的にタイ各地でアマチュア大会を開催しており、バンコクでの開催は今回が初めて。アイコンサイアムの中核テナントであるサイアム高島屋の奥森淳誌マネジングディレクターは同大会の冠スポンサーを引き受けた理由について、「スポーツを通じて青少年の育成を目指そうとするYKBK(タイランド)の趣旨に賛同した。地域の街づくりにも貢献できる」と説明した。

3人制バスケは「スリー・エックス・スリー(3×3)」と呼ばれ、国際バスケットボール連盟(FIBA)がルールを設けている。コートは5人制の半分のサイズで、5人制の3ポイントラインに相当するアークの外側と内側からの得点はそれぞれ2点、1点となっている。試合時間は10分間で、21点先取したチームが勝つ。

YKBK(タイランド)の澤昌平最高執行責任者(COO)は「5人制と比べ、豊富な運動量で身長差を克服できるのが特徴。タイが世界と互角に戦える数少ない競技のうちのひとつ」と話す。YKBK(タイランド)はリーグの発展を通じて、2024年のフランス五輪へのタイの出場権獲得を後押ししたい考えだ。

YKBK(タイランド)は、同社チェアマンの加藤慶也氏が会長を務めるYKBKジャパン(東京都新宿区)の子会社。YKBKジャパンはタイに先立ちインドでも3人制プロバスケリーグを運営している。

YKBK(タイランド)のコンテンツとサイアム高島屋のプラットフォームが融合し、大会の開催に至った。中央がサイアム高島屋の奥森マネジングディレクター、右がYKBK(タイランド)の加藤チェアマン、左が同社の澤COO=3日、タイ・バンコク(NNA撮影)

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